仏ルノーのルーマニア子会社であるダチアはこのほど、新しい欧州排ガス規準「ユーロ6」に適合するエンジンの生産を年末をめどに開始する方針を明らかにした。これに向け、同国南部にあるルノー技術センターに必要な設備を整備する。
ダチアとルノー・テクノロジーズ・ルーマニア(RTR)によると、ドゥンボヴィツァ県ティトゥにあるルノー技術センターに、プロトタイプの製造部門とエンジン試験センターを設ける。投資額3,800万ユーロのうち、1,400万ユーロを欧州連合(EU)の助成金でまかなう計画だ。プロジェクトではピテシュティ大学と提携する。
ダチアは南部アルジェシュ県のミオヴェニ工場で昨年、30万基を超えるエンジンを生産した。
来年初めから、「ユーロ6」を満たさない乗用車は新規登録ができなくなる。