チェコ財務省が5日発表した2014年財政赤字額は前年比35億コルナ減の778億コルナで、金融危機の影響で1,924億コルナに膨らんだ09年から5年連続で改善した。当初予測を上回る税収増となり、予算ベースの赤字額1120億コルナも大幅に下回った。
歳入は前年比420億コルナ増の1兆1,338億コルナ。税収（社会保険料収入を除く）は190億コルナ増の5,690億コルナで、このうち付加価値税は105億コルナ増の2,302億コルナだった。予想以上に消費が活発だったため予算額を115億コルナ上回る増収となった。法人税は80億コルナ増の894億コルナ。一方、物品税は24億コルナ減の1,340億コルナだった。
歳出は前年比385億コルナ減の1兆2,116億コルナ。社会保障関連費は4,960億コルナで63億コルナ増加したが、予算額を76億コルナ下回った。
債務残高は197億コルナ減の1兆6,637億コルナで、1995年以降で初めて減少に転じた。（1CZK＝4.94JPY）
