トルコ投資庁のエルムート長官は11月25日、今年の外国直接投資（FDI）が140億米ドルに達するとの見通しを明らかにした。1－9月累計では前年同期比32％増の約126億米ドルで、昨年通年の120億米ドルをすでに上回っている。11月初めに行われた議会選挙で与党の公正発展党（AKP）が大勝したことで政権の安定が見込まれることから、来年もさらに投資が活発化する見通しだ。
エルムート長官によると、石油化学分野での10億米ドル超の投資プロジェクトに加え、食品産業の大型投資プロジェクトも計画が進んでいる。詳細は来年初めに発表できる見込みという。また、昨年中止されたアフシン・エルビスタンの火力発電所プロジェクトについても複数の外国企業が関心を示しており、実現化に向けた交渉がまとまれば来年で最大規模の投資プロジェクトになるもようだ。
