ロシア中堅銀行のエクスポバンク（Expobank）は11月30日、英大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（RBS）のロシア事業を買収すると発表した。当局の承認を経て、来年4-6月期に取引が完了する見通し。買収額は明らかにされていない。
RBSはロシア経済の見通し悪化を受け、同国市場から撤退する。ドイツ銀行や仏BNPパリバ、墺ライファイゼンなど他の外資系銀行も、すでに事業縮小の方針を明らかにしている。
RBSロシアの資産総額は285億ルーブル（4億3,000万米ドル）で国内145位。エクスポバンクは以前、英バークレーズ銀の傘下にあったが、2011年にイゴル・キム現頭取などの民間投資家に売却された。資産総額は630億ルーブル（9億5,000万ドル）で、国内93位につけている。
RBSは2007年、蘭ベルギー系のフォルティス及び西サンタンデールと共同で蘭ABNアムロを買収した際に、ロシア子会社を取得した。（1RUB＝1.85JPY）（東欧経済ニュース8月26日号「英RBS銀、ロシア事業を地元銀に売却か」
