囚人と恋仲に陥った刑務所勤務の女性公務員の処分をめぐる係争で、ラインラント・ファルツ州高等裁判所はこのほど、州当局による免職処分を妥当とする判決を下した。判決理由で裁判官は「彼女は自らの誤った行為によりいつでも脅迫されうる状況を作り出した」と指摘。「任命権者である州は彼女が職務を全うすることを期待できなくなった」との判断を示した。
\同裁によると、この公務員は現在37歳。問題を起こしたのは2005年10月で、勤務先のヴィットリヒ刑務所に収容されていた薬物依存症の男性と恋人関係になってしまった。
\彼女はこの男性が薬物依存症の治療を受けるために一時、収容を解かれた際、有給休暇を取ったうえで自宅に住まわせ、運転免許を持たない男性が彼女の車を利用することも認めていた。
\開いた口がふさがらないとはこういうことを言うのだろうが、驚くのはまだ早かった。なんと、、、男性が薬物を買いに行く際に車に乗せてその場に連れていったというのだ。犯罪者が新たに犯罪行為を行うのを手助けするような人物に刑務所での仕事はさすがに任せられないだろう。
\しかも女性はこの有給休暇期間中に無許可で副業に従事していたというから規則を順守しようとする意思はおよそ感じられない。これだけの違反を犯していながら、よくも免職撤回の訴訟を起こしたものである。
\囚人の男性が彼女につけ込みうまく利用していただけなのか、それとも2人が相思相愛の燃える恋に陥ったのかは定かでない。
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