独Allianz傘下の信用保険最大手Euler Hermes（パリ）は今後、事業の拡大に転じる意向だ。金融・経済危機を受け昨年は契約を絞り込んだが、今年は中欧など一部の例外を除くほとんどすべての市場でリスクを前向きに引き受ける意向だ。同社のヴィルフリート・フェアシュトレーテ社長とクレメント・ボース監査役会長（Allianz取締役）への取材をもとに18日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。
\同社のコンバインド・レシオは（正味損害率と正味事業費率を合算した数値）昨年104.7％となり、採算ラインの100％を突破。収入よりも支出が大きく保険引受損失を被った格好となった。最終損益は1,900万ユーロの黒字を確保したものの、前年から77％減少しており、経営陣は配当を見送る方針だ。
\昨年は業績悪化を受けリスクの高い自動車、鉄鋼、繊維などを中心に解約を進めたほか、料金値上げにも踏み切った。これが奏功し10-12月期（第4四半期）にはコンバインド・レシオが96.2％まで改善した。同社は今年も10～15％の値上げを実施し、コンバインド・レシオで100％未満を確保するとしている。
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