太陽電池大手の独Q-Cells(ビターフェルト・ヴォルフェン)が23日発表した2009年12月期暫定決算の最終損益は13億5,600万ユーロの赤字で、前年の黒字(1億9,060万ユーロ)から大幅に悪化した。市場環境の急変を受け出資先や子会社の保有株で計9億5,200万ユーロの減損処理を行ったことが響いた。売上高は8億100万ユーロで、前年の12億5,100万ユーロから36%減少している。
\昨年は需要減と中国企業の販売攻勢を背景に太陽電池の価格が急落、製造コストの高いドイツ企業は苦しい立場に追い込まれた。これを受けQ-Cellsはドイツ工場の閉鎖とソーラーパーク事業への本格参入を決定した。また出資先のSolaria、Sovello、Sunfilmについては保有株の評価額をゼロに引き下げた。
\2010年はこうした取り組みや、ウエハー調達価格を市場価格に応じて変更できる契約を結んだことが業績のプラス要因になるとしている。
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