高級車大手のBayerische Motoren Werke（BMW、ミュンヘン）は戦略提携や合併を行わず、これまで貫いてきた単独路線を堅持し意向だ。競合のDaimlerが今月上旬、ルノー・日産と緩やかながら戦略提携したことを受け、アナリストからはBMWが仏PSAとの提携強化に踏み切ることを求める声が強まっているが、同社のライトホーファー社長は15日、「メーカーは独立性を保つ能力を持たなければならない」と発言。業界再編の動きに一線を画す姿勢を明確に示した。
\Daimlerはルノー・日産と小型乗用車やエンジン、小型商用車の分野で共同開発や相互供給することを取り決めた。それぞれ3.1％と小規模ながら株式の相互持ち合いにも踏み切る。今回の提携では5年間で20億ユーロのシナジー効果を引きだす意向だ。Volkswagen（VW）傘下の高級車メーカーAudiはすでに、VWグループ内で部品の共有化を進め収益力を高めており、BMWは何らかの対応を迫られている。
\PSAとは長年、提携関係にあり、4年前からはBMWが開発した4気筒ガソリンエンジンを共同生産している。これまでの生産規模は計130万基で、BMWのMiniブランドとPSAのモデルに搭載されている。
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