独物流業界団体BVLは15日のプレス会見で、業界動向を明らかにした。それによると、世界的な不況による輸送需要の減少で2009年の業界売上高は前年比で10％近く減少した。ただ、同年第3四半期頃から受注が下げ止まるなど回復の兆しを見せており、今年は通期で前年比2～3％のプラス成長を確保できる見通し。2011年には成長率が金融・経済危機以前の水準（5％）まで回復すると予測している（グラフ参照）。
\BVLによると、物流業界は自動車、流通産業に次ぐ市場規模を持つ。プレス会見に同席した連邦交通省のショイヤー次官は「物流業界が経済発展に果たしている役割は往々にして過小評価されている」と発言したうえで、2011年に予定していたトラック高速道路料金の値上げは見合わせるとする政府方針を明らかにした。政府はまた、トラック運転手が業務途中の休憩場所を確保しやすくするため、2012年までに全国8,000カ所にトラック用駐車スペースを増設する方針という。
\
