欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2010/4/21

経済産業情報

ドイツの再可エネ投資、10年で2倍以上に

この記事の要約

ドイツにおける再生可能エネルギーへの年間投資額は今後10年で2倍以上に拡大し、2020年には280億ユーロを超える見通しだ。再生可能エネルギー全国連盟(BEE)の依頼で調査を実施したスイスのPrognosはこのような結論 […]

ドイツにおける再生可能エネルギーへの年間投資額は今後10年で2倍以上に拡大し、2020年には280億ユーロを超える見通しだ。再生可能エネルギー全国連盟(BEE)の依頼で調査を実施したスイスのPrognosはこのような結論を導き出した。今後10年間の投資総額は2,350億ユーロに上り、再可エネ業界の就労者は50万人に達するとしている。

\

Prognosによると、2020年の投資額は288億9,000万ユーロに上る見通しで、その半分以上を占める184億5,000万ユーロは発電分野への投資となる。熱生産分野には94億9,000万ユーロ、車両燃料には9億5,000万ユーロが投じられる。

\

ただ、Prognosはドイツの発電、熱生産、交通セクターの今後10年の事業拡大予想を今回の調査の基本データとしているため、政府の助成削減などで各セクターの計画が縮小されると、予想は下方修正を余儀なくされる。BEEのクルスマン事務局長は「再可エネ事業への投資促進は国内の雇用確保と産業育成につながる」と述べ、政府の助成措置を再可エネ発電だけでなく、熱やバイオ車両燃料の生産事業にも広げるよう要求した。

\