ドイツ連邦雇用庁（BA）が4月29日発表した同月の失業者数は340万6,000人で、前月から16万2,000人減少した。季節要因を加味した実質でも減少幅は6万8000人に達しており、BAのフランクユルゲン・ヴァイゼ長官は「4月の労働市場は予想しないほど力強く回復した」と驚きを表明。エコノミストの間には、雇用情勢は回復に転じたとの見方も出てきた。失業率は前月の8.5％から8.1％へと大きく下がっている。
\4月のBA求人指数（BA-X）は前月から7ポイント増の147に上昇した。経済危機の影が労働市場に及び始めた08年10月の水準を15ポイント下回る水準まで回復している。
\一方、欧州の雇用情勢は悪化が続いており、欧州統計局ユーロスタットが30日発表した3月の質量率はEU27カ国が平均1.1ポイント増の9.6％、ユーロ加盟16カ国も同0.9ポイント増の10.0％に上昇した。そうしたなかドイツは同0.1ポイント減の7.3％（EU基準のためBAとは数値が異なる）に低下。27カ国のなかで唯一、改善している。
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