ワイヤーハーネス大手の独Leoni（ニュルンベルク）が6日の株主総会で発表した2010年1-3月期（第1四半期）暫定決算の最終損益は1,020万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字（5,000万ユーロ）から大幅に改善した。黒字計上は6四半期ぶり。人員削減を含むコスト削減策のほか、自動車業界の景気が回復してきたことが大きい。同社のクラウス・プロープスト社長は「世界のほとんどの市場で需要は上向いており、第2四半期も好調が続く」との見方を示した。
\売上高は6億5,850万ユーロで、前年同期から33.7％増加した。営業損益（EBITベース）は前年同期の赤字（4,600万ユーロ）から2,300万ユーロの黒字に転換している。
\2010年通期決算については従来予測を据え置いた。売上高で前年比およそ10％増の24億ユーロ、EBITで5,000万ユーロ以上、最終損益で黒字転換を見込んでいる。
\成長のけん引車になっているのは中国事業で、プロープスト社長は同国売上高が今後3～4年で3倍に拡大するとの見方を示した。現地では独Daimlerと上海汽車（SAIC）に電線部品を供給している。
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