企業ソフト大手SAP（ヴァルドルフ）は13日、データベースソフト大手の米Sybaseに対する株式公開買い付け（TOB）計画を発表した。TOB総額は最大58億ドル（約45億7,000万ユーロ）で、同社が手がける買収では07年のBusiness Objects（買収金額48億ユーロ）に次いで2番目に大きい。SAPは今回の買収により、データベースソフト分野で先行する米競合Oracleを追撃する。同TOB計画はSybase経営陣の支持を受けており、取引は第3四半期に成立する見通し。
\Sybaseを1株当たり65ドルで買収する。これは12日の終値を約25％、過去3カ月間の平均株価を44％上回る水準。株式の買い取りはすべて現金で行う計画で、手持ちの資金と融資で賄う。融資は27億5,000万ユーロを予定している。
\Sybaseはモバイルデータサービス分野の世界最大手で、同社のソフトを利用すると、業務に必要なデータをいつでもどこでもモバイル機器にダウンロードして加工・転送できる。顧客には金融、通信、保健など幅広い分野の大手企業が名を連ねる。
\SAPとSybaseは以前から提携関係にあった。Sybaseは買収後も独立企業として活動を継続する。同社の社長は取引成立後、SAPの取締役を兼任する予定だ。
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