第一三共は欧州売上高を直近の約7億6,000万ユーロから2012年には12億ユーロへと拡大する。年間成長率は16％強で、成熟市場の成長率見通し3～6％（市場調査大手IMS Helth）を大きく上回る。同社はこれを自力成長で達成する考えだ。欧州法人DAIICHI SANKYO EUROPE GmbH（ミュンヘン）のラインハルト・バウアー最高経営責任者（CEO）への取材をもとに17日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。
\第一三共はこれまで、日本の他の製薬会社同様、欧米市場の販売を現地提携先に委ねてきた。このため、優れた医薬品を持っていても存在感を示せないジレンマに陥っていたが、近年は状況が大きく変化。同社は欧州に計12の販売会社を持ち、自力で市場を開拓できるようになった。こうした変化は急速な成長に結実しており、独主要メディアで取り上げられる頻度は高い。
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