年明けに落ち込んだトラック輸送料金が、今後数カ月以内に再び上昇に転じる見通しだ。物流業界紙『Verkehrsrundschau』が企業237社を対象に実施したアンケート調査によると、ロジスティック企業とその顧客である製造・小売業者の双方が「向こう数カ月で運送料金が上昇する」と回答した。長距離輸送の場合、料金の約4分の1を燃料費が占めるため、最近のディーゼル価格上昇が値上げの一因になるという。また、顧客企業の半数以上が、過去3カ月間でトラック輸送量が増えたと回答しており、これも運送料の値上げにつながる見通し。
\第2四半期の業界の景況感指数は113.13となり、第1四半期から0.5ポイント、前年同期からも0.3ポイント増加した。ただ、2008年第3四半期に記録した過去最高の118.17にはまだ遠くおよばない。業界関係者によると、運送料金の上昇や輸送量の増加など明るい兆しが出てきたものの、景気回復の足取りはなお不安定だという。
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