欧州連合（EU)の欧州委員会は6月30日、欧州の鉄鋼17社が欧州市場で18年間にわたって建設用鋼材でカルテルを結んでいたとして、鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタル（ルクセンブルク）など16社に総額5億1,847万ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。
\欧州委によると、17社は基礎工事や橋梁の建設に使われるPC鋼の販売をめぐり、1984年から2002年にかけてカルテルを結んでいた。対象市場は英国、アイルランド、ギリシャを除くEU諸国、ノルウェーと広い地域に及ぶ。
\カルテルに関わったのは、アルセロール・ミタルのほか、フェストアルピーネ（オーストリア）、グローバル・スティール・ワイヤー傘下のTYCSA（スペイン）、DWK（ドイツ）やイタリア、ポルトガル、オランダ、北欧の鉄鋼メーカー。制裁額はアルセロール・ミタルが2億7,648万ユーロで最大となっている。DWKは最初にカルテルを通報し、摘発に協力したことから制裁を全額免除された。
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