自動車大手の独Volkswagen（VW）が人民元建ての債券を近日中に香港で発行する予定だ。中国の銀行融資金利が上昇していることに対応、低金利で市場資金を確保し、資金調達コストを圧縮する意向だ。独『ハンデルスブラット』紙が16日付で報じた。
\香港で発行する人民元建ての債券は「点心債」と呼ばれ、外資ではすでにMcDonald’sやCaterpillar、Unileverが利用している。ドイツ企業ではVWが初のケースとなる。
\VWはすでに中国人民銀行（中央銀行）から点心債の発行を許可された。5年物を発行するもよう。金利は2～2.25％となる見通しで、中国本土の融資金利（6％超）を大きく下回る。
\調達規模は最大15億人民元（1億6,350万ユーロ）で、同社は大連に新設したトランスミッション工場に投じる計画だ。
\点心債市場の規模は比較的小さく、ブルームスバーグ通信によると、今年は現時点で400億人民元にとどまっている。ただ、中国の金利が上昇しているため、同債の発行を検討する外資は増えているという。
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