ドイツの広告市場が回復に向かっている。独広告産業中央連盟（ZAW）が20日発表した市場動向によると、ドイツ国内の2010年の広告投資額は295億3,000万ユーロで、前年比で2.4％拡大した。このうちメディアの実質広告収入は2.1％増の187億5,000万ユーロだった。今年も前年並みの成長が続き、広告投資額は300億ユーロを突破する見通しだ。
\媒体別広告収入は、テレビが39億5,000万ユーロで8.6％の増加。日刊紙は36億4,000万ユーロ（1.5％減）、郵便は29億8,000万ユーロ（3.1％減）、地域広告紙は20億1,000万ユーロだった。媒体別シェアはテレビが21％（1ポイント増）で最も大きく、これに日刊紙19％（1ポイント減）、郵便16％（1ポイント減）、地域広告紙11％（1ポイント増）が続く。
\オンライン広告は規模が小さいものの、前年比12.7％増の1億9,800万ユーロとなり、最も高い伸びを示した。
\ZAWのマンフレート・パルタイナ会長は、「広告市場は上向きに転じたものの、景気をけん引しているのは輸出。企業は国外広告を強化する一方、とくに中堅企業で国内広告費の削減傾向が続いている」と述べ、先行きに慎重な見方を示した。
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