保険大手の独Allianz（ミュンヘン）は6日、投資子会社Allianz Capital Partners（ACP）を通してノルウェーの天然ガス輸送合弁会社Gassledに出資すると発表した。安全な資金運用が狙い。取引はノルウェー当局の承認を経て成立する。
\Gassledの資本24.1％をACPが出資するSolveig Gas Norway ASが国営エネルギー会社Statoilから取得する。取引金額は173億5,000万ノルウェークローネ（約22億ユーロ）。Solveig Gas NorwayにはACPが30％、カナダの公的年金運用公社CPPIBが45％、アブダビ系の投資会社Infinity Investments SAが25％出資している。
\Gassledは北海産の天然ガスを大陸欧州と英国に輸送している。Statoilの出資比率は今回の取引により5％へと低下する。
\ギリシャやポルトガルなどの財政危機を受け、保険会社は国債投資に慎重になっており、新たな投資先を模索している。Allianzは今後、不動産、再生可能エネルギー、インフラ分野への投資を強化する意向だ。
\
