巨額債務にあえぐ老舗眼鏡メーカーのRodenstock(ミュンヘン)が経営再建に乗り出す。昨年11月に就任したオリバー・カスタリオ最高経営責任者(CEO)が1日明らかにしたもので、5カ年計画を通して実現する意向だ。
\それによると、同社はマーケティングを強化し、売上高を2015年まで年5%拡大。営業利益率も昨年の16%から18%に引き上げる。また、取り扱いブランドを主力のRodenstock、ポルシェデザイン、ダンヒル、メルセデス・ベンツの4つに縮小して効率化を図るほか、中国、ロシア、ブラジルなどの新興市場の開拓に注力する。
\Rodenstockは1877年創業の高級メガネメーカーで、2004年に英投資会社Permiraが買収。07年にはBridgepointに転売された。Rodenstockはその際の費用を転嫁されたため、財務が悪化し経営難に陥った。このため今年初、債権銀行団から4,000万ユーロの融資を確保した。Bridgepointや債権銀行団にとってカスタリオCEOは最後の切り札となりそうだ。
\