印刷機械大手の独Heidelberger Druckmaschinen（ハイデルベルク）が16日発表した2011年3月通期決算の最終損益は1億2,900万ユーロの赤字となり、前の期に引き続き損出を計上した。金融・経済危機の際に国から受けた融資を返済したことが響いた。ただ、景気回復を追い風に営業損益（特別費計上前）は1億3,000万ユーロの赤字から400万ユーロの黒字へと転換。最終赤字幅も前の期の2億2,900万ユーロから大きく縮小した。2012年3月期には税引き前ベースで損益分岐点の確保を見込む。
\2011年3月期の売上高は前期比14.0％（3億2,300万）増の26億2,900万ユーロに拡大した。新興国での印刷産業の成長のほか、為替効果もプラスに働いた。為替に伴う増収幅は約1億3,500万ユーロに上る。新規受注高も16.3％増の27億5,700万ユーロと好調で、受注残高は6.4％増の6億3,400万ユーロに拡大した。
\当期配当は見送る方針。無配は3期連続となる。
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