特許薬業界団体の研究開発型製薬工業会（VFA）は21日、加盟43社の2010年売上高が前年比4.4％増の388億ユーロに拡大したと発表した。輸出が好調だったほか、国内も安定した伸びを確保。内訳は輸出が5.6％増の200億ユーロ、国内が3.2％増の188億ユーロで、売上全体に占める輸出の割合は51.5％となった。
\就業者数は8万5,000人で0.7％減少した。ただ、製薬業界全体（4.6％減）に比べると減少幅は小さい。
\一方、設備投資は13.7％減の12億ユーロと大きく後退した。また、これまで特許薬メーカーが意欲的に増やしてきた研究開発（R&D）投資も前年並みの52億ユーロにとどまった。これについてVFAのプリシュケ会長は、特許薬の強制割引制度が昨夏に施行されるなどドイツの事業環境が悪化したことで新たな投資が手控えられたためと説明。R&D投資に優遇税制を適用するよう連邦政府に要求した。
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