スイスの大手銀行であるUBSとクレディ・スイスが大規模な人員削減を実施するもようだ。スイスフラン高による収益の目減りに加え、ユーロ圏の信用不安によるトレーディング部門の低迷が打撃となり、業績が急速に悪化しているため。削減規模は両行合わせて約6,000人に上る。複数の現地紙が報じた。
\UBSの関係者が全国紙『ターゲスアンツァイガー』に明らかにしたところによると、同行は約5,000人の従業員を整理し10億フランを削減する方針。現時点で詳細は固まっておらず、監査役会の審議・承認を経て26日の中間決算報告会で正式発表する公算が高い。UBSはメディアの問い合わせに対し、「市場の噂には基本的にコメントしない」として回答を控えた。
\クレディ・スイスは約1,000人を削減し8億フランを圧縮するもようだ。経済紙『ハンデルスツァイトゥング』が消息筋の情報として報じた。同社は28日に決算報告会を控えており、ここで具体的な計画を発表する可能性が高いと市場関係者はみている。クレディ・スイスも報道へのコメントを控えている。
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