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2011/7/20

経済産業情報

住宅価格が上昇へ

この記事の要約

景気回復を背景にドイツで住宅需要が高まり、住宅価格も上向いている。貯蓄銀行系住宅金融組合LBSがこのほど発表した不動産市場動向によると、2011年の住宅需要は一戸建て、新築テラスハウス、分譲マンションの全てで高まり、価格 […]

景気回復を背景にドイツで住宅需要が高まり、住宅価格も上向いている。貯蓄銀行系住宅金融組合LBSがこのほど発表した不動産市場動向によると、2011年の住宅需要は一戸建て、新築テラスハウス、分譲マンションの全てで高まり、価格は平均で約3%上昇する見通しだ。ただ、住宅価格は地域によって大きく異なり、最も高い都市と安い都市では依然として10倍以上の開きがある。

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LBSの不動産子会社(LBS-I)と貯蓄銀行が全国660都市で実施した住宅価格調査によると、立地条件が良好な中古の一戸建て住宅(土地付き)の価格が最も高い都市はヴィースバーデン(75万ユーロ)で、ミュンヘン、ハイデルベルクがこれに続く(表参照)。

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住宅価格の上昇は大都市ばかりでなく、周辺の中小都市にも及んでいる。フランクフルト近郊のホーフハイムでは60万ユーロ、ミュンヘン近郊のウンターハヒングは73万5,000ユーロと、フランクフルトやミュンヘンよりも高い。

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比較的価格が低いのは東部・北部ドイツ地域で、アイスレーベン、ビターフェルト・ヴォルフェン、ヴァイセンフェルス(いずれもザクセン・アンハルト州)、ハーレン(ニーダーザクセン州北西部)などでは10万ユーロを下回っている。

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