自動車部品大手の独Webasto（シュトックドルフ）が車両ヒーターの分野で買収を検討する。ルーフシステムに偏った事業構造を是正する考えで、新たな事業分野の構築も視野に入れている。フランツヨーゼフ・コルチューム社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙のインタビューで明らかにした。
\同社は2009年末、倒産した同業Edschaのカブリオレ用ルーフシステム事業を買収、同分野で世界市場の40％を持つ最大手企業となった。この結果、ルールシステム事業は巨大化し、売上高（20億ユーロ強）に占める割合は80％に拡大。景気や市場の変動の影響を強く受けやすくなっている。
\ヒーター事業はニッチ市場での競争力を強化する考えで、有力企業が激しい競争を繰り広げるカーエアコン市場には参入しない。鉄道車両や建機、特殊車両、ヨット向けなどを念頭に置いている。
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