保険大手Allianzの独事業会社Allianz Deutschland（ミュンヘン）は21日、不動産金融事業でバーデン・ヴュルテンベルク州立銀行（LBBW）と提携の基本合意を結んだと発表した。自社の当該事業を強化する狙い。最終合意は第4四半期を見込んでいる。
\基本合意の内容は、◇LBBWの不動産金融商品の販売外交員500人が固定金利期間の終了した既存顧客に対しAllianzとの契約への切り替えを促す◇新規顧客にもAllianzの商品を勧める◇LBBWの職員150人がAllianzの当該事業を支援する――というもので、同行は不動産金融事業から徐々に撤退する意向だ。背景には金融危機で財務が悪化し公的支援を受けた際に、事業の縮小を欧州連合（EU）の欧州委員会から命じられたという事情がある。
\Allianz Deutschlandは生保部門で不動産金融事業を展開しており、顧客数は10万人、融資総額は130億ユーロに上る。不動産融資の利回りは国債を大きく上回るうえ、上昇傾向にもあるため、生保会社は同事業を相次いで強化。保険料収入の運用に活用している。
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