電機大手の独Siemens（ミュンヘン）は8日、スマートグリッド分野で航空機大手の米Boeingと戦略提携すると発表した。まずは米国防省から大型受注の獲得を目指す。将来的には米国の他の官庁や民生分野にも事業を広げたい考えだ。
\米国防省のエネルギー支出は年200億ドルで、同国政府全体の80％、米国全体の1％を占める。米政府はスマートグリッドの導入により、これを2015年までに3分の1引き下げる計画。
\SiemensはBoeingとの提携でスマートグリッドに関するノウハウを提供、Boeingはセキュリティ・防衛分野の技術を持ち寄る。Siemensは米企業で国防省との関係も深いBoeingと組むことで同省からの受注獲得を目指す。BoeingはSiemensが全世界にサービス網を持つことから、各地の米軍基地をサポートする能力があると判断。今回の提携に踏み切った。
\両社は国防省からの受注獲得で米General ElectricやLockheed Martinと競合するとみられる。
\
