エネルギー大手の独RWE（エッセン）が9日発表した2011年6月中間期決算の営業利益（EBITDA）は前年同期比24.8％減の46億2,200万ユーロと大きく後退した。ドイツの原発廃止前倒しが最大の減益要因で、EBITDAが約9億ユーロ押し下げられたという。最終利益は22.2％減の15億9,000万ユーロ。売上高は0.4％増の274億5,700万ユーロとわずかに拡大した。
\大幅減益を受け同社は2011年12月期の業績予測を下方修正、EBITDAを従来の前年比15％減から20％減、最終利益も同30％減から35％減へと引き下げた。
\RWEは巨額債務を抱えており、6月末時点の額は昨年12月末を3.9％上回る300億8,400万ユーロへと拡大した。債務の圧縮に向けては増資と自社株の売却、総額110億ユーロの資産売却を実施する方針で、石油・ガス採掘子会社RWE Deaや石炭・ガス発電所を売りに出す。
\同社は8日の監査役会で、蘭子会社Essentの最高経営責任者（CEO）でオランダ人のペーター・テリウム社長を次期社長に任命することを決定した。オランダ人がRWEの社長に就くのは今回が初めて。来年7月1日付で就任する。
\
