ドイツ工作機械工業会（VDW）が3日発表した2011年上半期の業界受注高は前年同期比103％増と大きく拡大した。国外受注が107％、国内が96％の幅でそれぞれ増加。受注額は2008年に記録した上期の最高を8％上回った。売上高も50％増と好調だった。
\4-6月期の受注高は前年同期比83％増で、国外が88％、国内も72％伸びた。7月の受注残は9.7カ月と高く、工場稼働率は前年同月の76.3％から94.7％へと大幅に上昇している。欧州と米国の財政危機問題を受けて景気の先行き不透明感が強まっているため、稼働率が高水準に達したにもかかわらず工作機械メーカーは生産能力の拡大に慎重という。
\9月に業界見本市EMOが開催されるため、VDWは下半期も受注の拡大が続くとみている。ただ、増加幅が上半期よりも大きく縮むのは避けられないようだ。2011年通期の売上成長率は30％を見込む。
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