欧州最大のゲーム見本市「Gamescom」が17～21日の5日間、開催された。会場をライプチヒからケルンに移転して3回目となった今年は世界40カ国から前回を52社上回る557社が出展。国外からの出展者が初めて半数に達したほか、前回参加を取りやめたカプコンやセガが復帰した。初公開されたソフトは300本以上、期間中の来場者数は前年比8％増の27万5,000人でいずれも過去最高となり、来場客が会場に入りきれない事態も発生した。
\今回の見本市では3Dゲームや体感型ゲーム、モバイルゲーム、ブラウザーゲーム（ウェブブラウザー上で利用できるインストール不要のゲーム）に大きな注目が集まった。欧州ソニー・コンピュータエンタテインメント（SCEE）は開幕に先立つ16日、プレスカンファレンスでプレイステーション・ポータブル（PSP）の新モデル「PSP E-1000」を公開。従来モデルで標準装備だった無線LAN機能を廃止した一方、価格を99ユーロに抑えて手軽に購入できるよう配慮した。SCEEはまた、年末に市場投入予定のプレイステーション上位機種「PlayStation Vita」に、TwitterやFacebook、Skype、Foursquareなどのソーシャルメディア向けソフト（アプリ）を無償提供することもあわせて発表した。
\韓国LG電子は同社初の裸眼3Dテレビ「D2000N」を公開した。Electronic Arts（EA）は「FIFA12」など3本の新作を発表、ブース内に350人が同時にプレーできるコーナーを設けた。
\2009年以来低迷が続いている独ゲーム市場だが、回復の兆しが見えてきたようだ。独情報通信業界連盟（Bitkom）が10日発表した予測によると、11年の国内売上高（ソフト、ゲーム機）は前年比4％減となり前年を割り込むものの、下げ幅は09年（11％減）、10年（6％減）に比べ縮小する見通し。12年には再び成長に転じるとしている。
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