ドイツの旅行業界に人員削減の動きが出てきた。インターネットの普及を受けてホテルやパッケージツアーなどのオンライン検索・予約を利用する人が増え、業績が悪化しているためだ。
\ドイツ鉄道（DB）は先ごろ、今後4年間で乗車券販売員を700人削減すると発表した。2016年には売上高に占める窓口販売の割合が17％に低下すると見込まれるためで、有人の切符売り場などを併設したトラベルセンターの売上比率はすでに05年の46％から22％に縮小しているという。同社のリューディガー・グルーベ社長は、タブレットPCなどの普及により今後も旅行のオンライン検索・予約が拡大すると予想している。
\旅行大手のTuiは2月に発表した新戦略に沿って予約業務などの自動化を進め、人員を削減する。20日付『南ドイツ新聞』によると、本社所在地ハノーバーの従業員を最大400人減らすもよう。詳細は9月29日の従業員総会で発表する。今後は高級ホテル宿泊プランなどの高価格帯商品とオンラインによる安価なパッケージツアーの提供に業務を二極化していく。
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