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2011/8/24

経済産業情報

ハンブルク港の上期貨物取扱量9.4%増に

この記事の要約

ドイツ最大の港湾ハンブルク港が活況を呈している。ハンブルク港湾マーケティング協会(HHM)が15日発表したところによると、2011年上半期(1-6月)の貨物取扱量は前年同期比9.4%増の6,410万トンへと大幅に拡大した […]

ドイツ最大の港湾ハンブルク港が活況を呈している。ハンブルク港湾マーケティング協会(HHM)が15日発表したところによると、2011年上半期(1-6月)の貨物取扱量は前年同期比9.4%増の6,410万トンへと大幅に拡大した。新規定期航路の開設や既存定期便の拡張がけん引役となった。

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コンテナ個数は同17.4%増の430万TEU(20フィートコンテナ換算)で、特に欧州最大のパートナーであるロシアは45%増の27万6,000TEUへと大きく拡大した。世界最大のパートナーである中国も14.7%増の140万TEUと好調だった。

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輸入量と輸出量はそれぞれ11.1%増の3,740万トン、7.1%増の2,670万トンに拡大した。コンテナ貨物では輸入量が2,210万トン、輸出量が2,140万トンと均衡を保っている。

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HHMのクラウディア・ロラー会長は、今後の貨物取扱量は世界経済次第だと述べ、米欧の財政赤字問題が貨物市場に影響する可能性を指摘した。今年通期の貨物取扱量を前年比8~10%増の1億3,100万トン前後、コンテナ個数を900万TEUと見込んでいる。

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ハンブルク港湾局(HPA)のイェンス・マイヤー局長は今回の結果を受け、「金融危機の際も積極的に続けたインフラ投資が奏功した」と満足感を示した。また、同州のフランク・ホルホ経済相は、今回の結果はハンブルク港のさらなる拡充が必要なことを示すものだと発言。現在HPAをはじめとする官庁や産業界と15カ年間の長期計画を協議していることを明らかにした。

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