米自動車大手General Motors（GM）の独子会社Opel（リュッセルスハイム）がハイブリッド技術の開発で提携先を模索している。24日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\カールフリードリヒ・シュトラッケ社長によると、ハイブリッド技術は重要性が高まっており、同社は他社との共同開発によりコストを抑制する考えだ。また、欧州連合（EU）が域内で販売される新車の二酸化炭素（CO2）排出量を2020年までに95グラムに引き下げることを自動車メーカーに義務づけていることから、今後は同技術を中型車やオフロード車、ピックアップトラックなどにも投入していく。
\同社長は2年に及んだ再編計画が完了したことも明らかにし、今年は販売台数が130万台に伸び、営業損益が黒字転換するとの見方を示した。今後は小型車「Junior」など30種類の新モデル開発に計110億ユーロを投資するほか、車体の軽量化にも取り組む。姉妹ブランドChevroletとは差別化を図る意向だ。
\中国でミニバン「Zafira」や「Meriva」を販売することも検討している。ただ、GMは他の傘下ブランドを保護するためOpelの販売市場をほぼ欧州に限定しており、Opelは需要の旺盛な新興国市場には進出できないのが現状だ。
\投資銀行Metzlerのユルゲン・ピーパー氏によると、来年には自動車市場の活況が終わる見通しで、債務問題と欧州市場への依存という弱みを抱えるOpelの先行きは厳しいという。
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