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2011/8/31

企業情報

Volkswagen AG―風力発電事業に参入―

この記事の要約

自動車大手の独Volkswagen(VW、ヴォルフスブルク)が風力発電パーク事業に参入する方向だ。車両生産の二酸化炭素(CO2)排出量を削減できるほか、環境に優しい企業というイメージにもつながるためで、すでに洋上風力発電 […]

自動車大手の独Volkswagen(VW、ヴォルフスブルク)が風力発電パーク事業に参入する方向だ。車両生産の二酸化炭素(CO2)排出量を削減できるほか、環境に優しい企業というイメージにもつながるためで、すでに洋上風力発電事業者と交渉を進めている。経済紙『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』が同社関係者や広報担当者への取材をもとに26日付で報じた。

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同紙によると、VWは風力発電パーク最低2カ所に参加する計画で、パーク事業者4社と交渉を進めている。そのうちの1社は業界最大手のWindreich。Windreichは北海のドイツ領海で運営ないし建設、計画、認可されている風力パークの35.3%を保有しており、VWはボルクムの沖合95キロの海域で2014年に建設が始まるパーク「Deutsche Bucht」に参画する可能性がある。

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VWは自動車生産で排出されるCO2の量を2020年までに40%圧縮する目標を掲げている。再生可能エネルギーの利用はこれを実現する有力は手段で、風力以外の再可エネの利用も視野に入れている。

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自家発電の再可エネ電力と電気自動車を顧客にセット販売することも検討しているもようだ。VWのイメージアップにつながるうえ、電力販売で利益を稼げるメリットもあるためで、同社は電力供給子会社VW Kraftwerk GmbHを通して同事業を展開するという。

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