鉄鋼系複合企業のThyssenkrupp（エッセン）は9月30日、ステンレス部門（Stainless Glabal）を同日付で分社化すると発表した。売上ベースで計100億ユーロの事業を分離し将来性の高い事業に経営資源を集中する戦略の一環で、同部門は新会社Inoxumとして再スタートを切った。Thyssenkruppは今後、同子会社の株式公開（IPO）、スピンオフ、売却などの可能性を検討していく。
\Inoxumは持ち株会社となり、事業戦略を策定する。グループの従業員数は1万3,000人で、ドイツ本国のほか、イタリア、メキシコ、中国、米国に工場を保有する。売上規模は約59億ユーロで、Thyssenkruppが分離予定の事業のおよそ6割を占める。
\Thyssenkruppは事業の売却益を債務の圧縮に充てる。
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