高級民生家電メーカーの独Loewe（クローナハ）は7日、同業の仏LaCieが同社株11.17％を取得し第2位株主になったと発表した。事業面での協力を視野に入れているもよう。Loeweの広報担当者は8日ロイター通信に対し、「例えば調達や販売、製品などの分野で協力することが考えられる」との立場を明らかにした。同社株およそ29％を保有するシャープは筆頭株主にとどまる。
\LaCieは今回取得したLoewe株の大半を英投資会社EQMCから譲り受けた。取引金額は明らかにしていない。
\EQMCは2007年6月にLoewe株を1株当たり約17ユーロで取得。一方、現在は同株価が3ユーロ強まで低下しているため、大幅な売却損を計上したとみられる。
\Loeweは薄型テレビの流行に乗り遅れて経営危機に陥ったことを受け、2004年にシャープの出資を仰いだ。その後、経営は立ち直ったものの、09年に業績が再び悪化。今年に入ってシャープとの事業協力強化に向けた協議を開始したものの、交渉は停滞しているもようだ。
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