電気通信大手のDeutsche Telekom（ボン）は7日、独立系の携帯電話サービスプロバイダーDrillischとの販売提携を即時解消したと発表した。Drillischと同子会社のSimplyが架空の顧客がいるように見せかけてDeutsche Telekomから手数料を不正に受け取っていたことが発覚したためで、同社は手数料の返還を求めるともに、刑事告発に踏み切った。
\Drillischは独自の通信網を持たない携帯電話サービス会社で、Deutsche Telekomやボーダフォンなど通信網を保持する事業者の代わりに顧客を獲得し、通話時間やデータサービス商品を販売。通信網を持つ携帯電話サービス会社から手数料を得ている。
\Deutsche Telekomによると、Simplyは今年2月以降、携帯電話のプリペイドカードを有効化し、顧客を獲得したかのように見せかけ同社から不正に支払いを得ていた。Deutsche Telekomが不正に気付いたのは8月で、架空契約は数万件、被害総額は100万ユーロのケタ台に上るという。Drillischは容疑を否認している。
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