航空大手のLufthansa(フランクフルト)は4日、不採算の英子会社BMIを同業の英International Airlines Group(IAG)に売却することで基本合意したと発表した。向こう数週間をめどに本契約を締結。欧州連合(EU)欧州委員会の審査を経て来年第1四半期に取引が成立すると見込んでいる。
\Lufthansaは1999年BMIに資本参加、2009年に完全子会社化した。BMIは赤字を抱えており、Lufthansaは完全買収した時点から、全面統合のほか、部分売却や完全売却の可能性も検討してきた。英ヒースロー空港発着便で競合のBritisch Airwaysに対抗できないことが明確になったうえ、過去2年間で計3億5,000万ユーロの赤字を計上したため、売却に踏み切った。
\IAGはBritisch Airwaysとスペインの同業Iberiaの合併で1月に設立された会社。欧州の航空業界で3位につけている。
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