鉄鋼系複合企業のThyssenkrupp（エッセン）は12日、民間船事業を投資会社の英Star Capital Partnersに売却することで合意したと発表した。今後は造船事業の経営資源を利益率の高い軍用船分野に絞り込む。取引金額は非公開。クロージングは来年第1四半期を見込む。
\売却するのはBlohm + Voss Shipyards、Blohm + Voss Repair、Blohm + Voss Industriesの3社とその子会社で、商用船・大型ヨットの建造・修理を手がけている。売上高は約5億ユーロ、雇用規模は1,500人。Star Capital Partnersは取得する全拠点を引き続き運営する。
\Thyssenkruppは受注低迷が続く同事業を当初、アラブ首長国連邦の造船会社 Abu Dhabi MAR Group（ADM）に売却する予定だったが、今年7月に交渉を打ち切り、新たな売却先の模索を開始。8月になって投資会社に譲渡することで基本合意が成立したと発表していた。
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