経営難の太陽電池大手Q-Cells（ビターフェルト・ヴォルフェン）は1日、社債保有者が持つ債権を株式に転換することで基本合意したと発表した。これで同社の債務は大幅に減少し資金繰りの見通しも改善。経営破たんをひとまず回避できる公算が高まった。今回の合意は社債保有者のほか、株主と監督官庁の承認も必要とする。
\Q-Cellsは今回、今年2月末と2014年、15年にそれぞれ償還期限を迎える社債の保有者と合意した。これら社債の保有者は債権を放棄する代わりに、株式を最低95％取得。また、2月末償還の社債保有者は償還日に計2,000万ユーロを受け取る。
\同社はこのほか、事業上必要のない資産を売却し、売却益を社債保有者に引き渡すことでも合意した。売却先がみつからないリスクはあるものの、最大2億ユーロを確保できると予想している。
\今回の合意は減資と増資の手続きを必要とするため、同社は3月9日に臨時株主総会を開いて既存株主の承認を得る意向だ。
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