エネルギー大手のEon（デュッセルドルフ）がブラジルの富豪アイク・バチスタ氏と共同で天然ガスの採掘事業を行うことを検討している。Eonのヨハネス・タイセン社長とバチスタ氏が『ファイナンシャル・タイムズ（ドイツ版、FTD）』紙に対し明らかにした。
\Eonは1月、バチスタ氏傘下のエネルギー大手MPXと戦略提携し、今月18日には折半出資の合弁会社を設立する契約を結んだ。エネルギー需要が拡大する南米で発電事業を共同展開する計画。発電の20％は再生可能エネルギーで賄い、残り80％は石炭と天然ガスにそれぞれ40％割り振る。
\天然ガスの採掘は新たな提携分野候補。バチスタ氏の傘下企業がブラジル北部で発見したガス田の共同開発を検討する。同ガス田で採掘される天然ガスはEonとMPXの合弁会社が現地に設置する発電所で利用する見通しという。
\Eonは将来性の高い新興国で事業を強化する方針で、ブラジルには中期的に年数億ユーロを投資する意向だ。
\
