独情報通信業界連盟（BITKOM）は4日、2012年の独プリンター市場規模が前年比2.8％増の19億ユーロに拡大するとの見通しを発表した。スキャンやコピー機能などをあわせ持つ複合機が全体をけん引、販売台数も3.5％増えて約700万台に拡大するとしている。BITKOMは欧州情報技術観測所（EITO）のデータをもとに数値を提示した。
\BITKOMによると、複合機の販売台数は480万台となり、昨年を5.8％上回る。以前は企業や官庁に限られていた購入者が一般世帯にも広がっていることが追い風となっており、売上高は6.5％増の14億ユーロに拡大する。
\一方、単機能のプリンターは販売台数が1％強減の210万台に低下。売上規模は約8％減の4億ユーロ強へと落ち込む。
\BITKOMは現在のトレンドとして、スマートフォンなどからのモバイル印刷、プリンター操作のタッチスクリーン化、省エネや環境に配慮した「グリーン・プリント」、ベンダーがプリント管理業務を引き受け顧客のコスト削減と生産性の向上に寄与する「マネージドプリントサービス（MPS）」の4つを挙げた。
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