機械大手の墺Andritz（グラーツ）は5月29日、プレス機械世界最大手の独Schulerを買収すると発表した。Schulerの創業者一族から株式38.5％を譲り受けるほか、株式公開買い付け（TOB）を通して残りの株式も取得する。Schulerのシュテファン・クレーベルト社長は創業者一族の資本引き上げに遺憾の意を示すとともに、理解を示した。
\Schulerを1株当たり現金20ユーロで買収する。これは28日の終値を26.34％、過去3カ月間の加重平均株価を35.32％上回る水準で、同社を約6億ユーロと評価した。
\Schulerの2012年3月中間期の売上高は5億8,100万ユーロで、前年同期から44％増加した。売り上げの8割を占める自動車産業向けが好調だった。
\Andritzは鋼板製造装置を手がけており、プレス機械メーカーのSchulerとは事業の補完性が高い。年商は46億ユーロ、従業員数は1万7,000人。水力発電設備分野では独Voith、仏Alstomと世界最大手の地位を競っている。
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