製薬・化学大手の独Merck（ダルムシュタット）が7日発表した2012年12月期決算の営業利益（EBITDAベース、特別費を除く）は29億6,490万ユーロとなり、前期比で8.9％増加した。医薬品開発の相次ぐ失敗を受けて開始したリストラが奏功。コスト削減幅は当初目標（5,500万ユーロ）の2倍強の1億1,500万ユーロに達した。売上高は111億7,290万ユーロで、8.7％増加した。
\最終利益は6.6％減の5億6,670万ユーロに落ち込んだ。リストラ費5億400万ユーロの計上が響いた格好。純債務は44.7％減の19億2,590万ユーロに低下しており、財務は大幅に健全化した。
\今期は緩やかな売上成長と、増収率を大幅に上回る営業増益率（EBITDAベース、特別費を除く）を見込む。コスト削減で収益力が一段と高まるとみている。
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