特殊印刷大手の独Giesecke & Devrient （G&D）は10日の決算発表で従業員の削減計画を発表した。激しい価格競争を受けてすべての事業部門で利益が圧迫されているため。紙幣印刷部門ではすでにリストラを実施しており、今回は主にモバイル・セキュリティ分野で実施する。
\欧州の従業員数を2014年末までに400人削減し、事業コストを年6,000万ユーロ圧縮する。ミュンヘン本社では125人を整理する予定。
\2012年12月期の最終利益は3,900万ユーロで、前期実績を25％下回った。紙幣印刷市場で利益を度外視して受注を獲得しようとする動きが国営企業を中心に出ており、そのしわ寄せを受けた格好。価格競争は電子決済・セキュリティ分野でも激しくなっているという。売上高は約10％増の18億ユーロに拡大した。
\今期は売上高が少なくとも19億ユーロに拡大すると予想。増益率については売上成長率を上回るとみている。NFC（近距離無線通信）とセキュリティ技術が業績をけん引する見通しという。
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