高級キッチン用品メーカーのWMF(ガイスリンゲン)は10日、事業のグローバル化を一段と推し進める方針を表明した。ライフスタイルを重視する消費者が世界的に増えているためで、特に中国と米国に熱い視線を送っている。国際展開強化の資金をねん出するため、配当を昨年の1.4ユーロから1ユーロに下げる意向だ。
\5日に発表した2012年決算の売上高は10億2,730万ユーロで、前年を4.9%上回った。コーヒーメーカー部門が特に好調で、12%増の3億2,100万ユーロに拡大。ファミリーマートには業務用製品2,800台を販売した。営業利益は9.8%増の7,140万ユーロ、最終利益は0.9%増の4,480万ユーロだった。
\コーヒーメーカー部門は業務用事業が好調で、全体をけん引している。一方、一般消費者向け事業は赤字が続いているため、同社は08年と10年に買収した独Petra electric GmbHと蘭Princess Holding B.Vを売却する考えだ。
\