化学大手の独Evonik（エッセン）は4月25日、フランクフルト証券取引所に上場し、株式市場デビューを果たした。初値は33ユーロで、時価総額は154億ユーロに上る。これはDAX（ドイツ株価指数）採用銘柄のAdidas（スポーツ用品）、RWE（エネルギー）に匹敵する規模で、浮動株比率が高まるなど一定条件を満たせば、将来的にDAX入りする可能性が高い。
\同社の出資者であるRAG財団と投資会社CVCは新規株式公開（IPO）をこれまでに3回、計画し、すべて失敗した。今回は2月と3月、4月にそれぞれ私募で計14.5％を放出。これらの株は25日から市場で取引されるようになった。
\RAGの出資比率は従来の75％から68％弱、CVCは同25％から18％弱に低下した。CVCは中期的に保有株を全量、手放す方針。RAGも25％まで引き下げる。このため、浮動株比率は将来的に大幅に高まる見通しだ。
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