企業向けソフト大手の独SAP（ヴァルドルフ）は18日の決算発表で2013年通期の業績見通し下方修正した。中国の経済成長が鈍化しているためで、ソフトウエアと関連サービスの売上成長率を従来予測の「11～13％」から「10％以上」に引き下げた。中国経済の減速を受けて、同国のほか日本、オーストラリア、ニュージーランドなどアジア太平洋諸国でも企業がIT投資を見合わせているという。
\13年4-6月期（第2四半期）の売上高は40億6,200万ユーロで、4％の増加にとどまった。クラウド利用拡大のしわ寄せでソフト売上高が7％減の9億8,200万ユーロに縮小。ソフト売上高とクラウド料金収入の合計は3％増えて11億4,100万ユーロに上った。クラウド料金・同サポート収入は1億5,900万ユーロと規模が小さいものの、増収率は206％に達している。ソフトと関連サービスの売上高は6％増の33億1,800万ユーロ。
\営業利益は7％増の9億8,800万ユーロ、最終利益は10％増の7億2,400万ユーロだった。
\
