スイスの製薬大手Novartis（バーゼル）は17日の決算発表で、2013年12月期の業績見通しを引き上げた。米国特許が切れた主要製品「Diovan」の減収幅が予想を下回っているためで、前期と同水準にとどまるとしていた売上高をやや増加するに上方修正。特別要因を除いた営業利益についても「1ケタ台半ばの減少率」から「1ケタ台前半の減少率」へと引き上げた。
\4-6月期（第2四半期）の売上高は前年同期比1％増の144億8,800万米ドルと小幅な伸びにとどまった。降圧剤Diovanの米特許が昨年9月で失効したほか、為替差損が影響。為替の影響を除いたベースでは増収率が3％に上った。Diovanの売上高は9億2,800万ドルで、27％落ち込んだ。
\営業利益は4％減の2億9,700万ドル、最終利益は5％減の2億5,4800万ドル。為替の影響を除いた営業利益は1％増で、同最終利益も横ばいを保った。
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