フィンランドの通信機器大手Nokia（エスポー）は3日、携帯端末事業を米Microsoftに売却すると発表した。取引金額は54億4,000万ユーロ。当局の承認を経て取引が成立すると、同社の事業規模は半分に縮小する。今後は経営資源をネットワーク機器分野に絞り込む意向だ。
\Nokiaは携帯電話市場で長年、ダントツの1位を保持してきた。だが、Appleのスマートフォン「iPhone」が登場するとシェアがじりじりと後退。その後、スマートフォンで巻き返しを図ったが成果を上げることができなかったため、これまでスマートフォン事業で提携しきたMicrosoftに携帯端末事業を売却する。
\Microsoftもパソコン需要がスマートフォン、タブレットPCに食われたことから、市場での影響力が低下している。検索エンジン大手のGoogleは携帯電話機大手Motorolaの買収を通してスマートフォン事業を強化しており、Microsoftもこれに追随した格好だ。
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